フリーマーケット当日。売り場を演出しましょう
フリーマーケット会場で、ただ不用品を広げているだけでは、なかなか売行きは伸びません。
フリーマーケットの参加自体を楽しむ、ゆっくり本でも読んで過ごしながら参加する、など、であればそれでも構わないかもしれませんが。
このサイトの趣旨は、「すっきりとシンプルな環境を手早く手に入れるためにフリーマーケットを活用して、不用品をリサイクルする」ことです。
2、3回のフリーマーケットの参加、できれば一度の参加で、全部売り切ってしまいたいですよね。
ですので、「売り場」の演出も工夫しましょう。
どうせするなら、「お店屋さんごっこ」と思って、楽しんだほうが良いと思います。
まずは、朝、早めに起きて、天気予報を確認しましょう。
雨が降りそう・・・な場合。
降水確率にもよりますが。
いくら主催者側が開催しても、お客さんがこないと意味がありません。
朝から雨模様であれば、中止になるとは思いますが、「午後から雨」の場合。
難しいですね。
でも、「雨天」ではないのに、参加しなかったということで、キャンセル扱いにならず、参加費も戻ってこないという場合もあります。
常にお天気には注意をしながら出店をして、なんだか怪しい雲行きになってきたら、すぐに片付けられるよう、並べる商品の数を減らしてみたり、テントがある人はテント、ビーチパラソルなどで雨対策をしてもよいでしょう。
フリマは「販売開始」までの段取りが重要
朝は早めに、フリーマーケット会場に行きましょう。
その方が空いている、というのもありますが、売り場をディスプレイしていくには、時間が必要です。
それに、フリーマーケット出店の準備をしている時に、まだ出し終えていない荷物を漁って値切ってくる人もいます。
ネットオークションで売るものを安くフリーマーケットで仕入れる人も、今は結構多いのです。
ここのフリーマーケット会場で安く買い叩いたものを、別のフリーマーケットで売る、という人もいます。
酷い時には、同じフリーマーケット会場で売っている場合もあります。
「リサイクル精神」はもはや関係なく、「お金」だけが目的の人たちです。
また、人より早くいいものを手に入れようと、群がってくる人々。
こういう場で大量に買い物をすることでストレスを発散している人もいるでしょう。
まだ「販売開始」する前から荷物を漁り、値切ってくるような人に、売ってあげるかどうかは自分の判断です。自分の価値観で選択してください。
決まりはありません。
あるとすれば、自分がそういう行為をよしとするかどうか、だけです。
でも、売ってあげるにしても、売らないにしても、まだディスプレイしていない荷物を勝手に漁るような人に対応するうちに、時間はどんどん過ぎてしまいます。
だから早めに会場に到着して、早めに準備することが大事なのです。
また、当日になって、「どうディスプレイしようかなあ・・・・」では、どんどん時間は過ぎて行きます。
これも時間がもったいないので、ディスプレイのイメージは、前日までに固めておきましょう。
商品を車に積み込む際も。
取りだす順番を考えて積みこむと効果的です。
まずは、シートを敷いて(布も敷く人は布も敷いて)、ハンガーラックを使う人はハンガーラックをを組み立てたりしますよね。
ならば、一番取り出しやすいところにその二つはあった方がいい。
つまり、最後に車に積み込めばいいのです。
取りだす順番、も当日の作業の効率化に結構影響してきます。
フリーマーケットの売り場を作っていくのに、売る商品は、「自分から見て見やすく」ではなく、「通りかかる人から見て見やすい」のが大原則です。
そして、値段が「ぱっとみてわかる」ようにする。
さらに、値切り交渉があることを予測して、少し高めに金額は設定しておきます。
しかし、あまりに売れそうにないものは、高めの値段を付けた時点で、お客さんは値切ることすら面倒に感じて、スルーしてしまいます。
ここが難しいところなのですが。
「これとこれはもう50円でも20円でもいい!」というものをいくつかピックアップして、目立つ所に「客寄せ」としてまとめてしまいましょう。
とにかく足を止めてもらうことが最初の一歩、です。
ディスプレイの際、商品は「キレイ」に見せることが重要です。
服なら、しわになっていない方が、ほつれや毛玉がない方が綺麗に見えますよね。
本やCDだって、ちょっと拭くだけでも違います。
「綺麗で品揃えがよく、ディスプレイのセンスもいい」方が、やっぱり売れ行きもよいものです。
どうせ、服はみんな広げるものです。
そして、元のとおりにたたんで行く人はあまりいません。
それを元にたたんでいる暇もない場合、せっかく作った「売り場」の雰囲気が壊れてしまいます。
ですから、できるなら、服はハンガーラックにかける方がお勧めです。
一番見栄えのする服を正面にかけて、他の服もハンガーラックにかける時は、ぎゅうぎゅうに詰めて掛けるのではなく、余裕を持ってかけましょう。
その方が見やすいからです。
値段も見やすくしておいた方がよいでしょう。
見難い、値段もわからない、では、素通りされてしまいます。
ただし、格安のものは、「この箱の中どれでも100円!」などとして、箱やカゴにまとめて入れてしまうのもいいかもしれません。
お客さんの興味を引くこともできます。
自分自身も売り場の演出の一つと考えましょう。
「ちゃんとしたものを売っている」というイメージも、フリーマーケットではかなり大事です。
別に、フリーマーケットへオシャレをしていこう、というのではなくて。
モノに対する態度というものを、なんとなく売る人から感じることもあるのです。
モノをぞんさいに扱う人と、モノを大事にしている人とでは、雰囲気も結構ちがうもの。
フリーマーケットで出店する際には、「清潔感」「好感度」な服装をお勧めします。
普段着の中から選んでください。
過度なオシャレは、逆効果になってしまうこともあり得ます。
人はやっぱり、「視覚」に左右されやすいのです。
ということは、車の側でモノを売るタイプのフリーマーケットの場合。
車自体も、「売り場の演出の小道具」ということになります。
テレビのCMを作る気分で、フリーマーケットの売り場作りを楽しみましょう。
「とにかく並べただけ」と「楽しくディスプレイ」は明らかに雰囲気が違います。
フリマでお客さんが途絶えた時。
ディスプレイを直したり。
飲み物を飲んだり、食事をしたり。
本を読んだり。
私は「普通に休日を過ごして」いました。
立ち寄ろうとするお客さんをじっと見つめることはやめた方がよさそうです。
私だって、お店に入った時に、じっと見られると、居心地が悪くなってしまいます。
いつでも声をかけられそうな雰囲気。
でも押しつけがましくはない。
これが一番のようです。
気軽に立ち寄ってもらえる。
この雰囲気を出すのが一番です。
そのための「楽しくディスプレイ」だったり「自分や車も演出の一つ」だったりするのですから。
「この中のものどれでも○○円!」と、格安のものを、まとめて入れておくのが、段ボールではちょっと味気ない、という場合は。
段ボールを布でくるむか、大きめのバスケットを使うとようでしょう。
それに、バスケットを使う場合でも、布使いひとつで、全然イメージが変わってきます。
「雑貨屋さん」気分でディスプレイを楽しみましょう。
どうせなら気分よく飾って、気分よく販売したいですよね。
「どうでもいい」という感じで、ごちゃごちゃに置いているだけで、なんだかやる気もなさそう。
そんなところには、あまり人は寄ってきません。
「楽しんでいる」オーラのある人に、人は寄ってきます。
人生の大事な1日を、費やすのです。
楽しみましょう。
でも。
「無口に事務的に対応する」という態度を貫くという方法もあります。
ディスプレイはキレイなんだけど、対応は超事務的。
これもうまくいく場合があります。
楽しそうなオーラをだすか。
事務的に無口に対応するか。
中途半端だと、なぜかお客さんが立ち寄らない。
お客さんの心理って、本当に不思議なものです。
夏に夏物が売れるのは当然のことです。
しかしここで、「季節違いにより格安!」として季節が逆のものを(安くなりますが)売りきる、という考えもあります。
夏には夏の服を売っている人が多いのではないでしょうか。
そこで他の出店者との差を出すためにも、格安の「季節違い」のものを出してみる、という方法もあり得ます。
ただし、季節違いの場合は、かなり安くしないと売れません。
季節を変えて、もう一度フリーマーケットに出店するか、一回の出店ですべて売り切ってしまうつもりで、季節の違う服は、かなり金額を安くするか。
あなたの価値感次第です。
子供服を売る場合は、サイズをわかるように書いておくことをお勧めします。
あるいは「○歳児用」など。
中のタグを見ればわかるかもしれませんが、それすら面倒なお客さんもたくさんいます。
自分では何もしない。
でも値切りだけはする。
そういうものです。
「人とのふれあいが楽しい」のは、自分と波長が近い人とだけの話です。
ふれあいといいつつ、半分は事務的であることの方が多く、呆れる人もたくさんいます。
最近は、フリマが本当に生活に必要不可欠となっている家庭も多いようで、とにかく人を押しのけてでも、マナーを無視してでも、とにかく安くてお得なものを手に入れるんだ!という気迫がみなぎった人も多く見かけます。
その心意気、節約精神は立派かもしれませんが。
その前にマナーを身につけた方がいいよ、と忠告するほどの余裕はこちらにもありませんし、義務もありません。
マナーやモラルに問題のある人に対しては、事務的に対応して終わり、で充分です。
どうせ注意しても理解する気はないのでから、あなたは嫌な思いをしないように自分を守るだけでよいのです。
「買いに来てくれているんだから・・・」と下手に出る必要はありません。
このサイトでは、フリーマーケットに買い物に来る人を、「お客さん」と表示していますが。
あなたは「商人」ではないし、買いに来る人も別に「お客様」ではありません。
フリーマーケットは「不用品を欲しい人に譲る場」なのです。
何でも「お金を出す方」が偉い、という拝金主義に、あなたまで染まる必要はありません。
お金でマナーやモラルは身につかないのがいい証拠です。
フリーマーケットでは、「モノに対する価値観」「お金に対する価値観」「人に対する態度」が、なぜかむき出しになる瞬間があります。
お客さんは気付いていませんが、冷静にみていると、結構よくわかります。
人間観察が好きな人は、フリーマーケットに出店して人間観察するのも結構面白いかもしれません。
私も数年間、フリーマーケットに出店してきましたが。(今はしていません)
明らかに、なんだかヘンな人が増えています。
自分の子供に対して、とても怒りっぽい親。
子供をほったらかしにして、携帯メールに夢中になっている親。
広げてみた衣類を、ゴミを捨てるように放り出していく人。
異様なほど買い物をしている人。
まだ売り場に並べていない荷物を漁ったり、無茶な値切り方をしてくる人に、男性も混じるようになってきました。
以前はそういうのは「ずうずうしいオバチャン」しかいなかったのですが。
「仕入れ」に来ているのでしょうか。
ネットオークションや別のフリーマーケットで売るつもりなのでしょうか。
少しでも収入を得ようとしているのか、少しでも支出を減らそうとしているのか。
とにかく、「リサイクル」意識の人と「生活に困っている人」と「拝金主義」の人が入り混じるようになった気がします。
そのことも踏まえた上で、上手く販売をしていきましょう。
子供のおもちゃは、やっぱり子供が飛びつきます。
こどものオモチャが、売るものの中に入っている場合は、必ず一番前に出しましょう。
子供が飛びつくと、ママも立ち止まります。
そのママに、楽しんで作ったディスプレイを見てもらいましょう。
縁があれば、なにかを買ってくれるでしょう。
縁がなければそれまでです。
全ての人とモノが縁でつながれているわけではありません。
自分の持ち物が、他の人と縁でつながる瞬間を観察できる。
観る目を変えれば、フリマ出店ほどおもしろいものはないと思えるようになります。
最近は常識のない人も増えてきましたが。
常識のある人もちゃんといるんだと実感できます。
服を広げてみて、ぽいっと放り出していく人もいます。
モノに対する意識が低いんだなあ、と観察してみる。
偉そうに「○○円にしてよ」という人もいます。
その態度はどういう心の現れなんだろうと観察してみる。
自信のなさの裏返しかな?とか、本当は気弱なのかな?と考えてみたり。
そして、本当に生活に困っている人が、少しでも安くモノを手に入れたいと思ってやってくる場合もあります。
オークションに出品して儲けようとしてフリマで「仕入れ」をする人もいます。
本当にいろんな人がフリーマーケットにはいるのです。
私は、人と人とのふれあいよりも。
人と、私が売っているモノとの縁にすごく興味がありました。
なぜこの人は、「中古品」であることをわかっていながら、これを欲しいと思うのだろう?
たとえ「まあ、持っておけば役に立つかも」という程度の考えであっても。
その人と「モノ」との間には、「縁」があったからこそ、その人の手に渡ったのです。
そして、その「モノ」をどう扱うか。
これは個人の勝手なので好きにすればいいのですが。
実は、「縁」をどう扱うか、と同じことなのです。
モノをぞんざいに扱うことは、縁をぞんざいに扱うことになります。
縁をぞんざいに扱う人に、いい縁がやってくると思いますか?
恋人との縁にしても。
家族の縁にしても。
友人の縁にしても。
仕事の縁にしても。
そして、お金との縁にしても。
「お金は天下の回りもの」といいますが。
縁も同じです。
縁もあちこちでつながっています。
だから、私は、フリーマーケットで、私の売っているモノを手に取る人を、ついついこっそりと観察してしまっていたのでした。